マレー系マレーシア人との結婚手続きってどうすればいいの?
マレーシア人と国際結婚する日本人は中華系との場合が多くて情報が少ない…
マレーシアでの婚姻手続きは日本のように婚姻届を出したら、ハイ終わり! と、いう訳にはいかない複雑な行程です。
2013年に結婚した私の体験談をまとめてみました。
情報が古い場合もあるかも知れませんが、ザックリ流れを把握するだけでも事前準備がしやすく、更に心の準備もできるので参考にしてください。
マレーシアでの婚姻手続
お相手のマレーシア人の方がほとんどの段取りをすることになると思います。
婚姻手続についてはJabatan Agama Islam という宗教局の婚姻課のHP に詳しく手続き内容があるのと、各種書類のダウンロードもできますので事前に婚約者の方に調べてもらいましょう。
① イスラム教に改宗
恐らく、精神面で一番の難関ではないでしょうか。
ただ改宗する際にやることは簡単です。
イマム(イスラム教の指導者)の前でシャハーダ(信仰告白)をするだけです。
シャハーダは覚える方が印象がいいですが、シャハーダの文が書いた用紙が置いてあるのでそれを読むだけでもかまいません。 (注: 改宗する地域によっては用紙がない場合あり)
YouTubeで日本人が改宗している動画などあるので参考にしてみてください。
改宗時に保証人2人(男性の場合は2人、女性は2人で男性1人分)が必要です。
② 婚前研修 (Krusus kahwin)
イスラム教徒は結婚前に婚姻に関しての研修を受けなければなりません。
ただし、外国人は研修を免除されます。(これも地域によって違うことがあります)
アタシはKLで改宗して、研修は免除されたから受けてへんで
③ HIV検査
マレーシア人は宗教・人種関係なく、結婚前にHIV検査を受けなければなりません。
政府認定の病院で検査し、検査結果の書いた書類にDrのサインが必要です。
私立クリニックでも検査はできますが、政府認定病院のDr.のサインが必要なので二度手間になる上、検査費用も高くなるのであまりオススメしません。
国立の病院なので待ち時間が長かったり、英語があまり通じないのでハードルが高いのは難点です、、、
④ 滞在証明書の取得
家の近くにあるモスクでイマム(指導者)に婚姻関係の書類にサインをもらいます
また、外国人が実際にマレーシアに滞在している証明をイマムにしてもらう必要があるので、そのサインももらいます
滞在を証明するためには、家の住所が記載されている郵便物、電気代の請求書などを提示すれば大丈夫です
モスクでイマムに証明書をサインしてもらいましたが、それだけでは不十分なので移民局で本当にマレーシアに入国し滞在しているかチェックしてもらい、証明書を発行してもらいます
⑤ 婚姻要件具備証明(独身証明書)の取得
女性側の婚姻に必要な書類の一つに独身証明書があります。 (男性は既婚でも結婚できますからね)
しかし、日本には独身証明書などはないので、日本の戸籍謄本を英語に翻訳したもので独身を証明するという形をとります。
英訳は日本大使館でしてもらいます、また発行にはから3ヶ月以内の戸籍謄本が必要です。
※日本の出生証明書も必要だったとおもうので、大使館で依頼すればok (記録が無くて曖昧ですみません(>人<;))
詳しくは日本大使館のHPで確認してください。
その後、大使館で発行してもらった婚姻要件具備証明書が公文書で間違いないという認証スタンプをもらうために、マレーシアの外務省(プトラジャヤにあり)へ行く必要があります。
④までの行程で入手した書類とその他の必要書類をJabatan Agama Islam に提出します。
その時に婚姻届と次の行程の説明や必要書類をもらいましょう。
⑥ Wali hakim (結婚後見人の代理)を申請
イスラム教徒は結婚する時にWali(後見人)が立ち合う必要があり、通常は父親か叔父が立ち合うようです。
ただ、改宗したイスラム教徒の親族は別宗教を信仰している(または無宗教)ためWaliにはなれないので、裁判所でWali hakimの証明書を発行してもらいます。
後日、イスラム裁判所に行き必要書類を提出したら、指定された時間に再度訪問し法廷に出廷します
法廷というと少し怖い感じがしますが、面接のようなもので裁判官に虚偽の申告をしないと宣誓してから質問に答えるだけですのでご安心を。
アタシは英語での質疑応答やったけど、州によってはマレー語で聞かれる可能性もあるで!
こちらでもらった証明書をまたJabatan Agama Islam に提出します。
⑦ Nikah (婚姻儀式)
Nikahはイスラム教の婚姻儀式で、日本でいう挙式のようなものです。
モスクで行いますので、事前にイマムと日程調整しなければなりません。
Nikahをする時にはMas Kahwin と呼ばれる結納金が2名の立会い人に見守られるなか新郎から新婦に渡されます。
Nikahが終われば、2人はマレーシアでの結婚が成立し晴れて夫婦となります。
⑧ 婚姻証明書と婚姻カード
婚姻届が受理されたら、ふたりが夫婦であることを証明する婚姻証明書と顔写真入りの婚姻カードがもらえます。
証明書はSuami(夫)用とIsteri(妻)用の2枚あります。
婚姻カードはその場で作成するので写真撮影もありますよ。
この証明書は日本の婚姻届を提出する時に必要です。
⑨ 日本の婚姻届提出
Nikahが終わってから3ヶ月以内に日本大使館に婚姻届を提出します。
この行程は日本人主導でしないといけないので、1番大変です。
大使館では各種マレーシアの書類の英語翻訳はしてくれませんので、ご自分で英語翻訳しなければなりません。
また、婚姻届の記入が複雑です。 英語は全てカタカナで書くので文字数も多くなり、記入欄のスペースが狭いので失敗しやすいです。
提出から1〜2ヶ月で戸籍に反映されるので、電話で反映されているか確認しましょう
最後に
手続きが多すぎてとにかく大変です。なにかと申請代など費用もかかりますし、有休をとらないと申請ができないなどの問題もありますが頑張って!
マレーシア側の手続きは婚約者にまかせるしかありませんが、この流れを理解しているだけでも一緒に頑張っていけると思います。
アタシは何やってるのかサッパリわからんくて、振り回されてる感がハンパなっかた、、、
2人で乗り切って幸せな新婚生活をスタートしてくださいね。